今回は英検ライティングを書くにあたって、覚えておきたい基礎的な英文法を紹介します。英検2級や準2級を受けるにあたって、長い文を書くのが苦手だったり英文法に自信がない人に向けての記事です。
準2級ライティングまでは定形文をいくつか覚えればなんとか書くことができますが、2級ライティングは80語から100語。ある程度の英文法が身についていないと書き切ることが難しくなってきます。
また、各級の目安は英検準2級で高校中級程度、2級で高校卒業程度が推奨目安になっています。そう考えると中学生レベルの英文法はしっかり使いこなして英作文を書きたいですよね。
押さえておきたい英文法は、まず「接続詞」「不定詞」「助動詞」の三つです。
接続詞
今回紹介したい接続詞はif, when, becauseの三つです。
■接続詞 if「もし〜なら」
if S(主語)+V(動詞)~で、「もしSがVするなら~」という意味です。
英検ライティングは理由を説明するテストなので、「~すれば…できる。」という文を非常によく使います。
- インターネットを使えば、たくさんの情報を得ることができる。
- If we use the Internet, we can get a lot of information.
- We can get a lot of information if we use the Internet.
上記のようにIf~の節を文頭に持ってくる場合は節の切れ目にカンマが必要です。文の後半に使う場合はカンマは不要です。
また、英作文で気をつけたいのは、日本語は主語を省略して言うことが多いですが、英語の場合はwe, you, theyなどの主語を補って書く必要があります。

英作文に慣れていない子どもたちだと下記のような文を書いてしまうことがあります。
- The Internet can get a lot of information.
これだとインターネットが情報をゲットすることになってしまいますね。
では、練習問題です。下記の文を英語に直してみましょう。
- もしクラブ活動に参加すれば、友達を作ることができる。
↓↓↓
解答例
↓↓↓
- If we join club activities, we can make friends.
- We can make friends if we join club activities.
書けましたか? それでは、次の接続詞に進みます。
■接続詞 when「〜するとき」
when S(主語)+V(動詞)~で、「SがVするとき~」という意味です。
- 買い物に行くときは自分のかばんを使うべきだ。
- When we go shopping, we should use our own bag.
- We should use our own bags when we go shopping.
■接続詞 because「〜なので」
because S(主語)+V(動詞)~で、「SがVするので~」という意味です。
- 子どもたちは宿題がたくさんあるので忙しい。
- Children are busy because they have a lot of homework.
- Because Children have a lot of homework, they are busy.
Whenやbecauseもカンマの使い方や主語を補って書く点はifと同様です。
不定詞
It is 形容詞 for 人 to 動詞~.の表現は前回のライティング対策の記事でも書いたので詳しくは下記の記事をご覧ください。

不定詞はこれ以外にも理由を説明する副詞的用法「~するために」や、名詞を詳しく説明する形容詞的用法「~するための」「~すべき」という表現がとても便利です。
■副詞的用法「~するために」
- 子どもたちは親と連絡をとるためにスマートフォンを持っています。
- Children have smartphones to contact their parents.
次の例文です。
- 子どもたちはたくさんの人とコミュニケーションするために英語を勉強します。
- Children study English to communicate with many people.
このようにto+動詞~「~するために」を文の後ろにつけるだけです。
■形容詞的用法「~するための」「~すべき」
- 生徒たちにはアルバイトをする時間がない。
- Students have no time to work part-time.
to work part-timeで直前の名詞timeの説明をしています。
次の例文です。
- 京都には訪れるべき場所がたくさんある。
- There are many places to visit in Kyoto.
to visit in Kyotoで直前の名詞placeの説明をしています。
このように名詞の後ろにto+動詞をつけて説明することができます。
助動詞
助動詞はcan, should, mustなど、動詞の意味を補うものです。
助動詞は動詞の前につけるだけなので、使い方は簡単です。canの文は小学生でも習うので、英検を受けようと思っている人には特に説明不要かもしれません。
今回紹介してきて例文でもすでにcan(~できる)やshould(~すべき)を使っていますね。
注意点は、助動詞を並べて使うことはできないので、will(未来)の文と組み合わせて使いたいときは、書き換え表現を使いましょう。
- must~=have to~
- can~=be able to
will canやwill mustはダメですが、will be able to~やwill have to~なら使えます。
たとえば、
- 彼らは英語を上手に話せるようになるだろう。
- They will be able to speak English well.
will have to〜だと、
- 彼らは将来は仕事で英語を使わなければならないだろう。
- They will have to use English at work in the future.
このように使います。
今回紹介した英文法「接続詞」「不定詞」「助動詞」はすべて中学2年生で習う単元です。中2である程度英文法を勉強した生徒なら、2級までのライティングは取り組みやすいはずです。あとはいろいろな話題に対応できるように書ける単語を増やしていきましょう。
小学生~中学1年生は、準2級や2級のライティングに取り組む前の基礎固めとして、今回紹介した「接続詞」「不定詞」「助動詞」を使いこなせるように勉強しておくと良いでしょう。
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