定期テストと内申点【高校入試で必要】

学習塾

定期テストとか内申点が高校入試で実際どう使われるのかわかりません。

いつからどのように対策していけば良いのでしょうか。

中学生になると定期テスト(定期考査)が始まります。テスト結果を元に通知表につけられた点数が内申点となり、高校入試で使われることになります。今回は内申点が実際どのように使われるのか、そのためにどう対策していけば良いかを解説していきます。

私が子どもの頃、言うことを聞かない生徒に対して、「どうやってお前の内申点つければ良いんだよ!」と怒った先生を見たことがあります。その瞬間、教室中が「うわー、言っちゃったよ……」という空気になりました。内申を盾に言うことを聞かせようとするなんて、はっきり言ってダサいですよね。

とはいえ、それくらい生徒にとっては自分の進路に関わる重要なものになります。

内申点

まずは内申点を何に使うかを説明します。

高校入試での内申点の扱われ方は公立高校と私立高校で異なります。公立高校の一般入試では、内申点が得点化されます。計算方法や何年生の通知表を高校入試の得点に使うかは県によって異なります。

愛知県の場合は中3生の内申点を使います。

  • 内申点は9科目×5を2倍して90点満点。
  • 愛知県の高校入試は各科目22点満点×5科で110点満点。
  • 入試当日点と内申点を合計して200点満点での戦いとなります。

高校によって、内申重視の高校は内申点を1.5倍にしたり、当日点重視の高校は入試当日の得点を1.5倍にしたりと、高校によって異なります(2023年入試から各高校は内申2倍と当日点2倍も選べるようになりました)

上記のように愛知県は中3の内申点のみを使いますが、中1~中3まですべての学年の内申点を加算する県も多いです

たとえば千葉県では中1の内申45点、中2の内申45点、中3の内申45点、合計135点満点になります。千葉県も学力検査と内申点どちらを重視するかは各高校によって異なります。

このように、中学1年生の内申点から入試で得点化される県の生徒は、中1から9科目の成績をしっかり取っていく必要があります。

愛知県や東京都のように中3生の成績のみが加算される県の生徒は、それほど神経質にならずに定期テストに臨むことができます。とはいえ、1,2年生の成績は入試に関係ないと高をくくって勉強をサボっていた生徒は、中3生になってからがんばろうと思っても急に高得点は取れません。これまでの積み重ねがものを言うからです。

どこの県だろうと、1年生のうちからしっかり勉強して基礎学力を固めておきましょう。

公立高校は一般入試だけではなく、もちろん推薦入試でも内申が重視されます。

私立高校の場合も、内申点が推薦の条件になることが多いです。

同志社国際高校の場合は、帰国生の推薦条件は語学資格か成績資格かを選べますが、成績資格の場合は中3の1学期の内申点で40以上が条件となっています。国内一般生の場合は中3の2学期の内申点42以上が条件です。

早稲田本庄高校の自己推薦入学試験の出願資格は中学校2年次の成績は38以上、3年次の成績が40以上が条件となっています。

このように、多くの私立高校で内申点が出願要件になっているので、行きたい高校や受けるかもしれない高校については早めに調べておいた方が良いでしょう。

テストだけできても、提出物を出していなかったり授業態度が良くないと、通知表で5が取れないので注意が必要です。テストはできるのに通知表がよくないという生徒が時々います。

 定期テスト対策

定期テストの2週間前くらいになると学校でテスト範囲表が配られます。範囲表には各科目で出題される単元や、教科書やワークなどの出題範囲のページが記載されています。また、ワークやノートなどを提出させる場合もあります。

勉強方法はワークを「できるようになるまでやる」というのが王道です。「3回は繰り返し解く」というのもよく言われるやり方のひとつです。定期テストで常に上位の成績を取っている生徒は何か特別な勉強をしているのではないかと思うかもしれませんが、どんな勉強をしているか聞いてみると多くの場合は「ワークをできるまでやる」「ワークを繰り返す」というシンプルな答えが返ってきます。何か特別な参考書を使っているわけではありません

受験勉強でもたくさんの問題集や参考書に手を出すより一冊を完璧に仕上げた方が良いというのはよく言われることですよね。

定期テストでなかなか良い結果が出ていない子どもたちは、多くの場合ワークを繰り返すことができていません。1回やっただけで「できるようになる」というところまで達していない場合がほとんどです。ギリギリになるまで勉強に身が入らず、直前に焦ってようやくワークに取り組み始める、というパターンです。

テストは、英数国理社の5科目のテストを実施する回と、音楽・美術・技術家庭・保健体育などのいわゆる副教科も加えて9科目のテストを実施する回があります。特に9科目のテストを実施する回は、計画的に勉強しないと全ての科目を仕上げることができません

子どもたちの中には「あいつは頭が良いから」「おれはバカだから」と言う人がいますが、実際は単に勉強に費やした時間の差だったります。成績の良い生徒は時間の使い方が上手です。隙間時間に暗記をしてしまったり、わからない問題にいつまでも悩まず解説を読んでやり方を理解してしまいます。

勉強のできるできないは時間の使い方が大半を占めています。

テスト期間だけではなく普段の勉強が重要です。普段から授業を聞いていなかったり、わからないところを残したまま過ごしていたりすると、定期テスト期間になってゼロから勉強をスタートすることになります。普段から授業内容をしっかり理解している生徒とその時点でとても差がついてしまいます。テスト期間に焦らないためには普段からわからないところを残さないように勉強に取り組んでいくことが重要です

「後でやればいいや」ではなく、授業中に覚えてしまうつもりで取り組んでください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました