1ヶ月で国語の偏差値が10UPした生徒についての記事です。どのような勉強をしたのかを紹介しますので対策の参考にしてください。
去年のこと(2024年後期のこと)です。
併願を取るための模試に向けて、オンラインで苦手な国語の対策をしてほしいという依頼がありました。
塾には通っているものの国語の成績が低迷しているので何とかしたいということでした。

埼玉県では私立高校の併願確約に北辰テストの結果を利用する学校が多いです。
読解問題、特に論説文が苦手だということで、まずは論説文の問題に取り組んでもらいました。
答案を見てみると確かに間違えている問題がちらほら。
一緒に間違い直しをしたところ、文章内容の理解はできていることに気づきました。
国語をなんとなく感覚で解いてきたパターンです。
こういう生徒はやり方さえ身につければ成績が伸びやすいです。
入試問題を扱いながら、毎週「論説文」「小説文」「古文」に取り組んでもらいまいた。
まず、選択問題は、文章内容と対比させながら選択肢の間違えている部分を消していく練習をしました。正解の選択肢はどのような言い換え表現が使われているかも確認します。
記述問題は、入試や模試の傾向に合わせて、指定語句を使って記述する問題を中心に練習しました。
文章理解力がある生徒なので記述問題はすぐにできるようになりました。
記述問題を難しそうに思う子どもたちが多いですが、実は選択問題の方が引っかけがあり間違えやすいものが多いです。
徹底的に文章から根拠を探して解く練習をしました。
古文や国文法には苦手意識がなく「まあまあできると思う」ということでした。
この「まあまあ」とか「だいたい」というのが曲者です。
できる問題は多かったのですが、ちらほらと穴が見つかりました。
古文は仮名遣いから基本の確認をし、国文法も漏れがないように隅々まで復習しました。
作文も出題されるので、こちらも傾向の似た作文問題にいろいろ取り組んでもらいました。
伝えたのは「条件を守ること」と「10分以内」で書くことでした。
作文問題は配点が高いのに、時間内で書けなかったり条件を守らなかったりして0点になってしまう生徒も珍しくありません。
送ってもらった作文はこちらで添削し、アドバイスしました。
並行して漢字の練習も、全国の入試問題に出題された「読み・書き」の練習に定期的に取り組んでもらいました。
国語の成績に伸び悩んでいる生徒は漢字や言葉の知識の勉強をおろそかにしていることが多いです。
漢字の練習はめんどうだし、何をやっていいかわからないからです。
これは英語が苦手な生徒が英単語を覚えたがらないのに似ています。
それがわかっているからこそ塾では毎週のように漢字テストや単語テストを実施しているのですね。
短期間でかなりの詰め込み勉強をしましたが、言われたとおりに取り組んでくれました。
入試に関わる重要な模試だったこともあり、本人がやる気になってくれたおかげでやり切ることができました。
結果は、苦手意識のあった国語が5科で最高得点!
前回と比べ偏差値が10上がり保護者も驚いていました。
もともと文章理解力があり勉強方法がわかれば結果につながりやすい生徒だとは思っていましたが、とても嬉しいです。
国語はなんとなく解いてしまうことができる教科なので、5科目の中では勉強がおろそかになりがちです。
それだけに本気で勉強に取り組めばぐんぐん伸びていきます。
国語もやればやっただけ伸びる教科だということを忘れずに、日々の勉強に取り組んでください。
もちろん伸び率には個人差があります。そもそも文章を読むのが苦手な生徒も少なくありません。そういう生徒は長期でじっくりと語彙力や読解力を伸ばしていく必要があります。

シラチャで塾をお探しの方だけでなく、日本にお住まいの方もオンラインで受講が可能ですので、苦手科目の克服に悩んでいる方は気軽にご相談ください。
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