塾選びのポイント「集団指導か個別指導か」

学習塾

学校の成績向上や高校受験に向けて塾を探している方。特に、子どもを塾に通わせたいけど、選択肢がたくさんあってどこにすれば良いのかわからない、という方に向けてこの記事を書いています。

集団指導と個別指導どっちがいいの?

最初の選択として、集団指導の塾が良いのか個別指導の塾が良いのかで悩む方も多いです。まずは、それぞれのメリット、デメリットを考えることで子どもに合ったスタイルが何かがわかってくると思います。

集団指導のメリットとデメリット

集団指導のメリット

集団指導の良さといえば、やはり仲間たちとの切磋琢磨です。もともと勉強が好きな子どもは別ですが、あまり勉強が好きではない(できればやりたくない)という子どもたちも多いでしょう。そんな子どもたちにとっては、緊張感のある雰囲気の中で自分以外の生徒たちが集中して勉強している姿はとても刺激になります。

「みんな頑張ってるから自分もやらなくちゃ」という気持ちになります。

授業前後の時間や休憩時間に友人たちとコミュニケーションが取れるのもメリットの一つです。気心の知れた友人と笑い合うのは良いリフレッシュになりますし、お互いに試験や教科について話し合うこともモチベーションアップに繋がります。

集団指導のデメリット

集団指導である以上、誰か一人に完全に合わせて授業をすることができないということです。これは勉強が苦手な子どもにとっては深刻な問題です。特に苦手科目の場合は授業を聞いてもわからないところが出てくる可能性があります。

授業に「ついていけない」という状態です。

自学力のある生徒なら、質問をしてわからないところを解決したり、復習をして遅れを取り戻すことができますが、実際は質問や自学が苦手な子どもたちも多いものです。

また、塾に友だちがいるというのも一歩間違えると勉強の妨げになってしまいます。授業がうるさくなってしまったり、自習に行っても友だちとしゃべってばかり、なんてことにもなりかねません。

集団指導を選んだ方が良い生徒

いわゆる、「やればできる子」なのに勉強をサボっているような子どもは、集団指導でやる気を高めるのが良いでしょう。集団指導の塾講師は子どもたちのやる気を高めるのが仕事のようなものなので、小テストをしたり受験生の話をしたり、いろいろ工夫してモチベーションを上げてくれます。

また、難関校を目指しているので学校の勉強だけでは足りないという子どもは、難関校向けのクラスを設置している集団指導塾が良いでしょう。トップ校ともなると競争が激しくなるので気持ちの面で負けないことも重要になってきます。

個別指導のメリットとデメリット

個別指導のメリット

生徒一人一人の学力に合った授業を受けることができる、これに尽きます。

「苦手な科目を克服したい」 「去年の範囲で抜けている単元があるので復習したい」「難関私立向けの応用問題が解けるようになりたい」等々、要望に添った授業をしてくれます。

周りに遠慮せずに質問することもできますし、わからないところやできない問題は、できるまでじっくり付き合ってくれます。

また、先生が目の前の生徒一人だけにフォーカスしているので、どこで躓いているのか、できない原因がどこにあるのか等を分析して的確なアドバイスをしてくれます。

個別指導のデメリット

一人だけだとモチベーションの維持が難しいことです。完全に自分のペースで勉強した場合は、できなくても焦りや危機感というのが生まれにくく、勉強が捗らない可能性があります。

また、一対一だと、講師にずっと見られていたり、自分が答えなければいけないというプレッシャーもあり、疲れてしまう子どももいます。

個別指導を選んだ方が良い生徒

学校の授業についていけないレベルであれば個別指導の方が良いです。わからなくなってしまった地点まで戻って基礎学力をつけていく必要があります。

苦手科目の克服や英作文対策のようにピンポイントでやりたいことが決まっている場合も個別指導の方が良いです。効率的に学力を伸ばしていくことができます。

体験、見学に行ってみよう

体験授業ができる塾も多いので、まずは一度体験してみるのが良いでしょう。

集団指導といっても1クラス25人なのか、5人の少人数クラスなのかでも違ってきますし、個別指導でも1対2で講師が同時に二人の生徒を指導している塾も多いです。実際に行ってみたら思っていたものと違ったということもあります。

また、いくら大手の有名塾だろうと、講師の当たり外れはあります。大学生のバイト講師でも熱心で指導力もあり、生徒に信頼されている先生もいますし、逆に、ベテランの講師でも熱意や指導力がない人もいたりします。同じ塾でも人事異動で教室長や講師が変わると、生徒の成績や合格実績も変わります。

結局は「人」です。

どんなに評判の良い先生だって人間である以上は、合う合わないがあります。先生の好き嫌いがそのまま科目の好き嫌いになってしまうこともあるので、子どもにとって「良い感じ」の先生かどうかはとても重要です。

また、わからないところのケアや欠席した場合の対応などは塾によって違うので、気になることは事前に聞いておきましょう。子どもの学力や性格などもできるだけ塾側に伝えておくとミスマッチを事前に防ぐことができます。

ここだけの話ですが、先生たちの顔が疲れ切っていないか、来客や生徒たちへの対応に余裕を感じるかどうかも見てみてください。講師があまりに忙しすぎると丁寧な指導やケアができていない可能性があります。

子どもが楽しく通って前向きに勉強に取り組める環境であるかどうかが第一です。この記事が少しでも塾選びの参考になってもらえたら嬉しいです。

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