先日、編入試験を受けた生徒たちが法政大学国際高校と奈良県立国際中学校に合格しました。今回は個別指導の強みを生かした小論文対策についての記事です。
先日、受験対策をしていた生徒から、うれしい報告がありました。
法政大学国際高等学校 IBコースに合格!
そしてもう一人、
奈良県立国際中学校に合格!
今回、この2名の受験対策で特に力を入れたのが、小論文対策です。
「小論文対策」と聞いても、具体的にどんなことをするのか、イメージしにくい方も多いと思います。
そこで今回は、実際の入試ではどのような問題が出されるのか、そして当塾ではどのように対策しているのかをご紹介します。
法政大学国際高校の小論文
法政大学国際高等学校のIBコースでは日本語小論文が課されています。
一般的な自分の意見や考えを述べる問題ではなく、文学的文章を読んで小論文を書くというIB Japaneseのような問題が出題されます。
文学作品を読み、作品の表現や構成、登場人物、語り手などについて考え、自分の解釈を根拠とともに説明する力が求められます。
編入試験対策でもいろいろな文学作品を読んでもらい、
「なぜこの表現を使ったのか」
「この場面にはどのような意味があるのか」
「登場人物の心情はどのように表現されているのか」
「文章全体から何が読み取れるのか」
といったことを考える練習をしました。
特に、「象徴」について考えるときには、多様な読み方や解釈ができることに生徒もおもしがって取り組んでくれました。
書き方のポイントは、「感想」ではなく「根拠のある解釈」を書くことです。
たとえば、
「主人公は不安を感じていると思う」
だけではなく、
「主人公が○○という行動をしていることから、不安を感じていると考えられる」
というように、本文の表現と自分の解釈を結びつける書き方をすることです。
登場人物の心情の変化を考えたり、根拠とともに説明するのは、国語の読解問題でもよくある問題です。
合格した生徒もインター校に通いながら当塾で国語の勉強をしてくれていたので、文学的文章の読解には慣れていました。
普段から小説を読んでいたり文学的文章の読解に慣れていると小論文のコツをつかむのも早いと思います。
最初は、何を書いていいかわからず手が止まっていた生徒も、書き方のコツをつかんでからはスムーズに小論文が書けるようになりました。
書き終えた小論文は提出してもらい、添削・アドバイスを行います。
個別指導の強みを活かして対話しながら生徒のアイデアを掘り下げていき、文章を読み直して根拠も明確にしていきました。
場合によってはリライトしたものを再提出してもらい、ブラッシュアップしていきます。
奈良県立国際中学校(編入)の小論文
奈良県立国際中学校の帰国生向け編入試験では、ニュース記事を読んで、自分の考えを書く課題型の作文が出題されました。
このタイプの小論文では、文学作品の分析とは違った対策が必要になります。
ニュース記事を読んで、
①何が問題になっているのか
②記事の中で重要な情報は何か
③自分はどう考えるのか
④なぜそう考えるのか
⑤具体的にどんなことができるのか
といったことを短時間で整理する必要があります。
授業ではいろいろなテーマのニュース記事を読んで小論文を書く練習をしました。
- 少子化
- 高齢化
- AI
- 環境問題
- 食品ロス
- SNS
- 教育
- 地域社会
- 国際問題
など、入試でテーマになりそうな話題を扱いました。
いきなり「自分の意見を書いてみよう」と言われても難しい生徒がほとんどです。
まず取り組んだのが、要約の練習です。
新聞記事を読んだら、
「この記事では何が起きているのか?」
「一番重要な内容は何か?」
「書き手が伝えたいことは何か?」
を考えます。
そして、文章の重要な部分を見つけて、自分の言葉で簡潔にまとめる練習をします。
長い文章をそのまま写すのではなく、「何を残して、何を削るか」を考えることがポイントです。
これは小論文を書くための土台になる力でもあります。
要約ができるようになったら、次は、
「記事を読んで、あなたが印象に残ったことは何ですか?」
という問いに答える練習です。
記事の中のどの部分が印象に残ったのか。
なぜそこが印象に残ったのか。
自分の経験や知識とどのようにつながるのか。
そうしたことを整理しながら文章にしていきます。
その上で、
「では、あなたはこの問題についてどう考えますか?」
というところまで進みます。
ここでのポイントは、
「解決策を考えること」
「自分の経験などの具体例をまじえること」
の二つです。
また、意識してもらったのが、
「記事に書いてあること」と「自分が考えたこと」を混同しないことです。
この2つを整理して書けるようになると、文章全体がかなり分かりやすくなります。
そのために、「要約」「印象に残ったこと」「考え」の段落をわけて、わかりやすい構成で書く練習に力を入れました。
最後は時間を意識して書く
共通して言えるのは、試験なので時間内に文章を書き切ることが一番重要です。
最初は時間をかけてじっくり小論文を書く練習をしていましたが、試験日が近づくにつれ時間内で書く練習を増やしていきました。
二人とも時間内で書き切ることができるようになり、自信を持って試験本番に臨めたと思います。
小論文は「センス」だけで書くものではありません。
「何を書けばいいのか分からない」
というところからスタートしても、
読む → 整理する → 書く → 添削する → 書き直す
という練習を積み重ねることで、少しずつ力を伸ばすことができます。

当塾では、通常の教科指導だけでなく、帰国生・海外生の編入試験に向けた小論文対策・面接対策にも取り組んでいます。「編入試験対策をどう始めればいいか分からない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

