中学校で習わない英文法【英検・高校入試】

英語・英検

英検や難関私立高校の入試問題では、中学校で習わない文法問題が出題されます。今回は難関私立高校を目指す子どもたちに向けて、中学校では習わない英文法について紹介します。英検2級以上を受ける子どもたちにも読んでおいてほしい内容です。

2021年度に学習指導要領が改定され、それまでは習わなかった現在完了進行形、原形不定詞、仮定法なども中学校で習うようになりましたね。

今回は「知覚動詞と使役動詞」「関係代名詞whatと関係副詞」「分詞構文」を紹介します。

知覚動詞と使役動詞

知覚動詞

see, hear, feel, noticeなどの動詞を知覚動詞といって、V+O+Cの文型で「OがCなのを見る(聞く、感じる、気づく)」のような意味で表します。Cには原形不定詞、現在分詞、過去分詞などを用いることができます。

① I felt my room shake.(私は部屋が揺れるのを感じた)
② I saw Sho dancing in the classroom. (私はしょうが教室で踊っているのを見た)
③ I heard my name called. (私は名前が呼ばれるのを聞いた)

①shakeは原形(〜する)、②dancingは現在分詞(〜している)、③calledは過去分詞(〜される)になっていますね。

使役動詞

「〜させる」という意味を表す動詞を使役動詞といいmake, let, haveなどがあります。V+O+Cの文型で、Cには原形不定詞を用います。

① I made him do the work.(彼にその仕事をさせた)
② My father won’t let me go.(父は私を行かせてくれないだろう)
③ I had him repair my car.(彼に車を修理してもらった)

haveは原形不定詞ではなく過去分詞を用い、「OをCさせる」のように受け身の意味を表すこともできます。

④ I had my car repaired. (私は車を修理してもらった)

関係代名詞whatと関係副詞

関係代名詞what

関係代名詞whatは先行詞を含む関係代名詞で「~なこと、~なもの」という意味になります。

What she said is true. (彼女の言ったことは本当です。)

「~こと」という意味が含まれているので先行詞は不要です。

関係副詞

関係副詞where

これは彼が住んでいる家だ。

この文を英語で書いてみましょう。関係代名詞を使うと下記のように前置詞のinが必要です。

This is the house in which he lives. 

He lives in the house. のinですね。

関係副詞whereを使って下記のように書くことができます。

This is the house where he lives.

He lives there. のように副詞としての役割をしてます。

その他の関係副詞も簡単に紹介していきます。

関係副詞when

Monday is the day when I am free.(月曜日は私がひまな日です。)

関係代名詞whichを使うと下記のようになります。

Monday is the day on which I am free.

I am free on the day. のonが必要ですね。

関係副詞why

This is (the reason) why she got angry. (こういうわけで彼女は怒った。)

※the reasonは省略することができます。

関係副詞how

This is how I did it.(こうやって私はそれをやった。)

非制限用法

非制限用法とは、関係代名詞や関係副詞の前にコンマをつけ、先行詞の補足的な説明をします。

They have a son, who is a doctor. (彼らには息子がひとりいて、その息子は医者だ。)

コンマをつけない制限用法だと、

They have a son who is a doctor. (彼らには医者になった息子がいる。)

この言い方だと医者ではない息子が他にもいるかもしれませんね。

関係副詞を使った例文も見てみましょう。

I went to Bangkok, where I stayed for three days. (私はバンコクに行って、そこで3日間滞在した。)

分詞構文

分詞構文の使い方

分詞構文とは、分詞を使って「接続詞+主語+動詞~.」のような働きをする構文です。

たとえば、下記のような接続詞の文があります。

When he saw the police officer, he ran away.

赤字の接続詞と主語をとって下線部の動詞を分詞に書き換えます。

Seeing the police officer, he ran away. (警察を見て、彼は逃げ出した。)

分詞構文は下記のような意味で使えます。

①    時「~とき」
②    理由「~なので」
③    付帯状況「~しながら」
④    連続動作「そして~」
⑤    条件「もし~」
⑥    譲歩「~だけれども」の意味を表すことができます。

付帯状況という語は中学生だと聞いたことがない人もいると思いますが、「~しながら…」という意味です。

I did my homework, listening to music.(私は音楽を聴きながら宿題をした。)

否定の分詞構文

否定の分詞構文はNotをつけて表します。

Not knowing what to say, I kept silent.(何て言っていいかわからなかったので、私は黙っていた。)

受動態の分詞構文

受動態の分詞構文は「Being+過去分詞」ですが、Beingは基本的に省略されて、このようになります。

Written in easy English, this novel is easy to read.(やさしい英語で書かれているので、この小説は読みやすい。)

完了形の分詞構文

完了形の分詞構文は「Having+過去分詞」で表します。

Having finished my homework, I played a video game.(宿題が終わったので、ゲームを始めた)

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