英検ライティングが苦手な小、中学生に向けての記事です。タイトルには準2級と書いてありますが、3級や2級にも応用が効く内容です。子どもに英作文を教えたい親御さんや塾の先生たちにもおすすめです。

英検を受ける小、中学生を教えていると、何を書いて良いのかわからないという子どもたちにたくさん出会います。
英検のライティングでは、質問に対する自分の意見と、理由を二つ書きなさいという問題が出題されますが、理由を考えるのに苦労する子どもが多いです。また、何とか理由を絞り出しても日本語で考えたことを英語にすることができずにフリーズしてしまうなんてこともあります。
そんな子どもたちに覚えてもらいたいのが以下の二つです。
①「形容詞を使おう」
②「抽象から具体へ」
これがどういうことかを説明していきます。
形容詞を使おう
まず、形容詞を上手に使えるとスムーズにライティングを書くことができます。形容詞とは「どんなだ」という状態や性質を表す語です。たとえば、次のような単語です。
interesting おもしろい
important 重要な
useful 役に立つ
ちなみにこの3つの形容詞はかなり万能なのでしっかり書けるようにしてください。
English is important. のようにシンプルな文でも良いですが、英検準2級くらいから指定の語数まで書けないという子どもたちも出てきます。準2級の語数の目安は50語~60語です。
動詞と組み合わせた下記のような型を覚えておくと大変便利です。
It is 形容詞 for 人 to 動詞 ~. (人にとって~することは形容詞だ。)
次のような英文を見たことがありますよね。
It is important for children to study English. (子どもたちにとって英語を勉強することは重要だ。)
形容詞を使った文が書けるようになったら、次のステップです。
抽象から具体へ
英作文は抽象的な考えを書いてから、次に具体的に説明するという構成にすると書きやすく、かつわかりやすい文章になります。
「抽象と具体」ですが、中学生は国語でも習う対義語ですが、小学生にとってはちょっと難しいかもしれませんね。
たとえば、下の図を見てください。

左に行くほど抽象的で、右に行くほど具体的になります。動物よりも犬の方が具体的で、犬よりもポメラニアンの方が具体的ですよね。
ここで、さっき例にあげた英文に戻ってみましょう。
It is important for children to study English.
これを読むと、「何が重要なの?」と聞きたくなりますよね。実は、形容詞の文は「抽象から具体へ」の書き方と相性が良いのです。
形容詞の文の次に具体的な説明をすることで自然と「抽象から具体へ」の文ができあがります。
It is important for children to study English. They will be able to talk with people all over the world. (彼らは世界中の人々と話せるようになるだろう)
interestingを使った例文も考えてみましょう。
It is interesting for me to study with my friends. I can learn many ideas from them.(私にって友達と一緒に勉強するのはおもしろいです。彼らから多くの考えを学ぶことができます。)
このように中学中級レベルの英語でライティングを書くことができます。
もちろん形容詞を使わなくても抽象から具体へという書き方はできます。
たとえば、TokyoやOasakaについて書こうと思ったら、抽象的にplaceとかcityということができますよね。
There are many places to visit in Japan. I want to take you to Osaka and Tokyo.
many things(たくさんのこと)という表現も便利です。
We can learn many things in club activities, for example, communication, teamwork and so on.
みなさんも形容詞をうまく使って英作文を書いてみてください。
また、普段から「より抽象的に言えないか」「より具体的に言えないか」を意識して英作文の練習をしてみてください。みるみるうちに英検のライティングができるようになっていくと思います。
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