小、中学生におすすめの英検教材

英語・英検

英検の受検を考えているけど、どの教材を買ったらいいか迷っている小、中学生、またその保護者の方に向けてこの記事を書いています。

タイは英語圏ではないとはいえ海外ということもあってか英検を受ける子どもたちが多く、また受験する年齢もどんどん若くなっています。インター生ではない日本人学校の小学生でも英検3級、準2級を受ける生徒はめずらしくありません。

さて、英検を受けようと思ったら、対策テキストを購入しようとする人が多いですよね。

最初に言うと、そもそも教材が必要ではない場合もあります

今の英語力ですでに希望級の合格点を取れる場合、もしくはもうちょっとで合格できそうな場合です。

まずは英検の公式サイトをチェックしてください。過去問を掲載しているページがあるので、そこで直近3回分の過去問データをダウンロードすることができます。過去問ページで音声も聞くことができるのでリスニング問題もできます。

公式サイトに載っている合格基準点も確認してみましょう。たとえば、3級だとリーディング、ライティング、リスニングの各技能の満点スコアは550点で合計すると1650点で、合格基準点は1103点です。

統計的手法でスコアを算出しているため、1問何点という計算はできませんが、過去問をやってみて7割くらい取れている生徒は合格しています。

まずは過去問に取り組んでみて、どれくらい対策する必要があるかを見極めましょう。

英単語・熟語

準2級以降になると、小学生、中学生はリーディング問題の1番、単語・熟語問題に苦戦する子どもたちが多いです。学校で習っていないものがたくさん出題されるからです。

語彙力を強化したい人は、旺文社の『英検でる準パス単』シリーズがおすすめです。

定番の赤シートで日本語訳を隠しながら練習することがきますし、音声のダウンロードもできるので発音練習もできます。

「熟語編」が充実しているのが良いです。普段から単語練習や単語テストはやっていても、イディオムの勉強に力を入れている人は少ないと思います。実際に単語よりも熟語が苦手だという子どもたちが多いです。パス単は熟語が充実していて、右ページには例文も掲載されているので、文で覚えることができます。

また、「会話表現編」もあり、リーディングの会話文問題に対応しています。

問題演習

公式サイトの過去問3回分だと物足りない、もっとたくさん練習したいという人もいると思います。

また、公式のサイトの過去問は解答はありますが解説はないので、解説が欲しいという人も多いと思います。

そんな人には『7日間完成 英検予想問題ドリル』シリーズ(旺文社)がおすすめです。

1日で1回分のテストを解くことができ、7日間分の問題が収録されています。

全訳が掲載されているので、わからなかったところの意味をすぐに確認することができますし、単語問題ではまちがえの選択肢も含めて意味が載っているので辞書を引く手間が省けます。

もちろん英語の勉強で辞書を引くのが大切なことですが、英検本番までの短期期間で効率的に勉強するには対策教材は便利です。

また、そこまで分量は多くないですが、各級で必要な必修語句や英文法のページもあり、最低限必要な知識を確認できます。

面接対策

3級以上になると二次試験の面接があります。

面接試験では、渡された問題カードの英文を音読し、英文やイラストに関する質問をされます。

英文やイラストに関する質問以外だと、3級は受検者自身に関する質問がされます。たとえば、「夏休みはどこに行きたいですか」とか「明日は何をしますか」みたいな質問ですね。

準2級以上になるとトピックに関連した受験者の意見や理由を聞かれます。たとえば、「子どもたちはスマートフォンを持つべきですか」「それはなぜですか」のような質問です。

二次試験が不安な人は二次試験対策教材を購入するのが良いでしょう。

『二次試験・面接完全予想問題』シリーズ(旺文社)が良いです。

3級は7回分、準2級、2級は10回分の問題が掲載されています。

練習問題だけではなく、音読の仕方や模範解答例ももちろんあります。よく使う重要表現やテーマ別例文なども掲載されています。

CDもついているのでネイティブスピーカーに近づけるための音読練習もできます。二次試験は音読試験もあるので、ここはしっかり練習しておきたいところです。読むのに慣れておくだけで当日の緊張感が全然違いますよ。

ちなみに、ときどき知らない受験生がいますが、二次試験ではアティチュード(姿勢・態度)という採点項目があります。聞き取れないボソボソした声で話したり、あまりにも姿勢が悪かったりすると減点対象になります。背筋を伸ばしてハッキリと話す練習しておきましょう。

英文法

英文法が全然わからないので文法からじっくり勉強したいという人は『英検総合対策教本』シリーズ(旺文社)があります。

文法の解説がかなり充実しています。長文の読み方や、ライティング、リスニング、二次試験対策まで含まれている優れものです。

とはいえ、幅広い英文法の理解には時間がかかります。文法が苦手な人ならなおさらです。文法用語が難しかったり、教材自体が分厚いので、小、中学生にはちょっとハードルの高いテキストかもしれません。

直前対策というよりも、時間をかけてじっくり英語力を高めてから受検しようという人に向いています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました